書評
「世界史の針が巻き戻るとき」 マルクス・ガブリエル著
2020年3月14日 書評
2020年読了11冊目。 マルクス・ガブリエルの本のなかで、この本は彼へのインタビューを元に書き起こされているので、言葉が平易で比較的分かりやすい。分かりやすいだけに刺激も多く、「あっ」と思った箇所に付箋をつけて読んだら …
「アフター・カルチュラル・スタディーズ」 吉見俊哉著
2020年2月19日 書評
2020年読了9冊目 カルチュラル・スタディーズとは、「文化と政治の関係を問う批判的な知の営み」というのが基本的な認識である。ただし、カルチュラル・スタディーズは文化の政治性を問うことだけに限定されず、文化の構築や変容、 …
「21Lessons」 ユヴァル・ノア・ハラリ著
2020年2月8日 書評
2020年読了3冊目。昨年末に話題になったユヴァル・ノア・ハラリの本。 前作の「ホモ・デウス」はいささかSFに近かったのに比べて、この本では現在の課題を思索して未来に向けて、どのような点が焦点となるのかを明らかにしていて …
「浄瑠璃を読もう」 橋本 治著
2019年11月21日 書評
2019年45冊目。 文楽は人形に意識を持っていかれて、浄瑠璃には注意が向かなかった。なにを言っているのか分からないというのも大きな理由ですが。この本を読んで、「仮名手本忠臣蔵」はそういう物語だったのかと、認識が大き …
「日本占領史」 平塚柾著」
2019年10月31日 書評
2019年43冊目。 アメリカの占領下の日本を写真で見せてくれる本。コテンパンにやられてほとんど何もなくなった日本、それでも日本人は精一杯生きようてしています。 各ページに収められた写真に写っている大人達の目の輝き、子供 …
「偉大な組織の最小抵抗経路」 ロバート・フリッツ著
2019年9月24日 書評
2019年冊目。 ピーター・センゲの師匠のひとりであるロバート・フリッツ。センゲの「学習する組織」の重要なディシプリンである「共有ビジョン」について、それをどのように構築するのが良いのかが詳しく書かれています。そして …
「世界の陰謀・謀略論」
2019年9月15日 書評
2019年39冊目。 世界は陰謀と謀略に満ちている。「陰謀・・・密かに企むはかりごと、謀反の計略」 「謀略・・・人を陥れるはかりごと」(広辞苑より)JFKの暗殺やダイアナ妃の事故死には、謀略説があり、前者に関しては、かな …
「今、心配されている環境問題は、実は心配いらないという、本当の話」武田邦彦著
2019年8月19日 書評
2019年36冊目。 世間にはデマやフェイクニュースが蔓延して、真実が見えなくなっていることが多い。科学的に考えれば真実が見えてくる。これが、武田氏の主張の中核だと思う。 この本は地球温暖化のみにと留まらず、少子高齢化の …