2019年45冊目。
 
文楽は人形に意識を持っていかれて、浄瑠璃には注意が向かなかった。なにを言っているのか分からないというのも大きな理由ですが。
この本を読んで、「仮名手本忠臣蔵」はそういう物語だったのかと、認識が大きく変わりました。名前通りの軽い女性(お軽)と仕事を放り出してオフィスラブに走るダメ男(勘平)とか、雪の山科は戸無瀬とお石の姑対決だとか、「ヘェ〜。」と驚くこと数々でした。
しかし、橋本治氏の解釈は楽しいです。忘れないうちにDVDを見直してみようと思いました。