2019年冊目。
 
ピーター・センゲの師匠のひとりであるロバート・フリッツ。センゲの「学習する組織」の重要なディシプリンである「共有ビジョン」について、それをどのように構築するのが良いのかが詳しく書かれています。そして、この本で変革を妨げるものとして扱われている「揺り戻しの構造」は「学習する組織」の「システム思考」の均衡プロセスのこと。
 
20年前に第1版が出たこの本の組織開発論は、今や古典の部類に入ります。
 
奇しくもセンゲが序文で書いています。
「この本は構造力学の最終版ではなく、むしろ入口といって良い。」
その通りですね。この理論を下敷きにして、様々な組織開発論が展開されていったのですが、今では、苔むした感があります。(もちろん良い意味でです。)
 
そして、ケン・ウイルバーの言うところの、問題ある「オレンジ組織」をより効果的な「オレンジ組織」に変革する手法です。