記念すべき「映画評」第一回は「日々是好日」。

森下典子の本を映画化した。樹木希林が好演、黒木華もかなり良い。

決まり事が多い茶道を習い始めた黒木華と多部未華子、初めは決まり事が覚えられずに苦労するが、やがてその奥深さを知り、体が自然に作法通り動くようになる体験をし、さらに四季と二十四節気を愛でることに感動する。

就職・失恋・父の死などの苦を体験する中で、茶道が教える人生の意味を深く知るようになる。

樹木希林は茶道を習ったことがないそうだが、この映画の中での所作は、数十年茶道の世界に身を置いてきた様に思わせる、枯れた所作であるのが凄い。