2019年17冊目。

この本は2月からピローメイトにしていた。
百田尚樹氏の「日本国紀」を読んだ後、他の方の日本史観に触れたいと思って読んだ本。

半藤一利氏は文藝春秋社出身なので、やや保守よりの日本史観だと感じた。戦前の昭和史は、著者が幼かったこともあり、従前の日本史観をなぞっている観がある。ただ、戦後の出来事については、編集者として仕事をしてこられただけあって、著者の見方、解釈が見られ、百田氏や小林よしのり氏との比較として面白かった。極東軍事裁判から戦犯追放と釈放の流れ。日米安全保障条約を巡る吉田、岸、佐藤各首相の政策変遷。日本国憲法制定までの経緯など、私自身が幼かったために浅い知識しかなかった出来事について深めることが出来た。

次は革新側の日本史観も読んでみよう。