2019年14冊目。

ありがたいご縁によってチベット密教の勉強会に参加させていただくことになったので、その準備にと思って読んだ本。

お釈迦様は、相手に合わせて、その相手が分かるような話をされたので、定説というものはない。したがって、お釈迦様の言葉を理解するためには、いろいろな話を読んで、その文脈を発見することが必要だ。
涅槃を阿僧祇劫繰り返している自分にとっては、あらゆる生き物が母であるという思いを持ち、その母すべてが楽を得られるように願うこと、苦の中にある母すべてがそこから抜けられるように願うこと、そのために自分の心を仏様に近づけていくこと。

こんな風に、葬儀や法事を通して知っている仏教、禅の世界の仏教とは観点が違うチベット仏教の概略をつかむことができた。
勉強会でどれくらい広がり深まるのだろうか。