2019年10冊目。

内容に対する賛同と批判が百家争鳴のこの本、昨年末からPillow Companion にしていた。感想は「面白かった。」これは歴史の教科書でも研究論文でもない(帯には叙事詩とあるけれど)ので、史実と違う記載があっても、「著者はそう思っているんだ」と思って読めば良い。

百田氏の歴史に対する視点から歴史の流れや出来事を見ているという姿勢で読むと、この本は「より面白い」と思う。
特に明治以降については、学校の日本史の授業では習っていないことが多いので、教科書で学んだことではなく、マスコミや歴史読み物で得た知識しかないため、視点が偏っている(百田氏によると左翼的自虐史観)。既読の記事や小説とは異なる百田氏の視点により、複眼的に歴史を眺めることにつながる。

この本については、出版されるや否や大論争が巻き起こったのだけれど、それが百田氏と編集者の有本氏の狙いでもあったと思う。
そして狙い通りになった・・・。

この本に続て、半藤一利氏の「昭和史」を読んでみますか。