2019年5冊目。

社会構成主義はポジティブ心理学を基盤としてこそ成立しうる。
セラピー、組織開発、人材育成、対立や葛藤の解消など、多くの領域で効果を発揮して好影響を与えてきた….。と思っていたのだが、ユヴァル・ノア・ハラリが「ホモ・デウス」で指摘するように、人類より質の高いアルゴリズムとデータ処理に取って代わられる危険性を持っている。

更には、アラブの春、移民排斥運動、極右主義やトランプを大統領に選んだ米国白人層など、狭い範囲での誤った社会構成主義により、大いなるマイナスを生む可能性もある。

いかにして正当な社会構成主義を貫くのか?
あるいは社会構成主義の持つ弱点を補完する哲学が必要なのか?