2019年4冊目、とは言っても読み始めてから3ヶ月。広範囲にわたる膨大な知識と情報を持つ作者が、人類の未来について考察した内容。最終章の最後の3つの問い、これをあらゆる人々に問うている。

1.生き物は本当にアルゴリズムに過ぎないのか、そして生命は本当にデータ処理に過ぎないのか?
2.知識と意識のどちらに価値があるのか?
3.意識は持たないものの高度な知識を備えたアルゴリズムが、私たちが自分自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになったとき、社会や政治や日常生活はどうなるのか?

マルクス・ガブリエル達の「実在論」は、これらの問いに対する考えのひとつですね。哲学者や科学者、テクノロジー技術者、宗教家など(もしかすると政治家も)広く考え話し合う必要がある問いだと思いました。