2021年読了31冊目。
「人間は本来善である」
 
「隷属なき道」の著者の最新刊。西洋に蔓延る「性悪説」を否定し、これはつくり出されたものであると、喝破している。
有名な「スタンフォード監獄実験」や「ミルグラムの電気ショック実験」は誘導されたものであり、期待に添おうとする人間の性質を利用しただけのことである。
報道に携わる人達は、「人間の本性についての見方が間違った方向に進みがち」で「扇情的な話を売るために容易に世論を操り」そして「緊急事態において、互いを頼りにできることを隠そうと」する。
平日朝のTV番組のT氏なんかは、この典型ですね。
 
騙されないように常に警戒して神経を磨り減らすより、時々は騙されるという事実を受け入れると良い。なぜならそれは他人を信じるという人生の贅沢を味わうための小さな代償だから。
確かに人を信じることは気持ちが晴れ晴れとする、素晴らしいことですね。
 
良いことをすると気分が良くなるという世界に生きていることは素晴らしいこと、
数年前から、こういう感覚を持つことが増えた気がします。
 
読んで、気が置けない仲間達とダイアログしたい本です。