量子コンピューターについて知りたいと思って入門書らしいタイトルのこの本を読んでみた。
表紙にあるように、著者は第一線の開発者なので、実に分かり易く描かれていて面白かった。
 
量子コンピューターは、全ての状況においてスーパーコンピューターより優れた働きをするわけではないこと。
得意とするのは、いくつかの可能性の波を重ね合わせて、重ね合わせ具合を変化させながら解く問題であること。
データベースの検索、組み合わせ最適化問題、機能性材料や薬の開発、暗号解読、シミュレーション、制御、機能学習、データ分析、画像処理がこの分野に当たること。
 
人類が抱える問題、環境問題、パンデミック対応、治療方法が確立されていない病の特効薬の開発などなど、大きなメリットをもたらしてくれることは間違いない。