本当に久し振りに書店で表紙と帯を見て「面白そうだ」と購入した本。
その直観は当たりでした。
 
高校の物理の授業で出てきた熱力学。その法則は知っていても、それがどういうことなのか、何に役立っているのかは、全く分かっていませんでした。この本を読んだことで、熱力学が蒸気機関だけでなく、生物学や量子力学、情報工学から宇宙科学にまで応用されていること、人類が知り得なかったことや仮説の解明に役立っていること、これらがわかりやすく解説されています。
 
また、熱力学の発展に貢献した学者達の生涯と努力も書かれていて、その人生を身近に感じることができます。
これまでは、物理学に詳しい人と話をすると、ちんぷんかんぷんで、相手が何を言おうとしているのか、よく分かりませんでしたが、これで少しは理解できるようになるかもしれません。