私にとっては古巣の話しなので、ほとんど知っていることで、2時間で読了。

独裁的な経営による組織の大怪我と、異物混入等のトラブルによる顧客からの信頼の低下により、危機に陥った日本マクドナルド。
その危機から立ち直るために、多大なる貢献した下平篤雄(故人なので敬称は略します)、同期入社だった彼の肝煎りで始まった企画の1つがこの本。いわば彼が最後に遺したもの、そう思って読みました。

不振を人のせいにせず、慢心や無関心、感度の鈍化、改革意識の低下にあるとして、今後は、二度と同じ轍を踏まないようにという戒めが伝わってきた。

様々な挑戦と変革の動機や理由について、触れられていない部分はありますが、それで良しとしたいと思います。

少しだけ触れられていますが、危機の時代はフランチャイズオーナーにも大きな危機だったのですが、そんな時に逃げ出したりしないで、日本マクドナルド社を信じて我慢をされたオーナー達、この人達が、いまビジネスを継承する機会を迎え、二世経営者が生まれてきていること、素晴らしいと思います。