菊山博之が交流を深めた方々に時代の最先端から見つめていることについてインタビューします。
第1回目のお客様はNTT西日本電信電話株式会社 常勤監査役 香取一昭さん。
ホールシステム・アプローチについてお話を伺いました。

コーヒーブレイクのようにリラックスした雰囲気で話し合うことが効果的

香取
ホールシステム・アプローチは、広い意味でダイアログの一種類ですから、ダイアログの特性としてよく例えられる「炉端の雑談」のような、なんだか集まって、なんだかよく分からないままに、色々としゃべっているうちに、実はそういうことだったのかと気づく、ということなのです。

菊山
例えば、井戸端会議の奥さんたちですね。集まって来て四方山話をしているんですが、実はそのおしゃべりの中で自分の家庭の、例えば、子供の躾の方法や姑への対処法とかを見つけて帰る、という風に。

香取
ホールシステム・アプローチと呼ばれているのは、「ワールドカフェ」や「OST」、「AI」、「フューチャーサーチ」などですが、これらに共通しているのは、コーヒーブレイクの時間が最も価値がある、と言っていることです。だから、会議をコーヒーブレイクにしてしまう、という発想から始まっているのです。

菊山
コーヒーブレイクだとリラックスできるので、自由な発想、自由な発言が出てきやすいということなのでしょうか。

香取
先程のファシリテーションの話でもそうですが、 枠にはめてきちんと進めようとされると、そんなに話ってできないですよね。それよりももっとルーズな形でやる方が、本音が話せたり、話しながら自分の
本心に気づいたり、答えを見つけたり。自主的になりますよね。

菊山
なるほどなるほど、確かにそうですよね。