2018.04.14.

市ヶ谷で開かれた「ホフステッドモデルのセミナー」に参加してきました。
ヘールト・ホフステッド博士が50年かけて集めたデータを使った、
国の文化を6つの指標で測定して、
異文化への理解とインクルージョンのためのヒントとする考え方です。

PDI(Power Distance Index)権力に従おうとする傾向
・・・リーダーシップスタイルの傾向
IDV(Individualism Versus Collectivism)個性主義か集団主義のどちらに属すことを好むか
・・・コミュニケーションスタイルの傾向
MAS(Masculinity Versus Femininity) 女性性と男性性の傾向
・・・モチベーション・動機付けの傾向
UAI(Uncertainty Avoidance Index)不確実なことを回避しようとする傾向
・・・フレキシビリティとリスクテイキングの傾向
LTO(Long Term Orientation Versus Short Term Orientation)短期的思考と長期的思考の傾向
・・・優先すべき結果の傾向
IVR(Indulgence Versus Restraint)抑制的か快楽的かの傾向
・・・人生における選択の傾向

上記の6つの指標で国の文化を測定します。

気づきがいくつかありました。
1.日本の文化は、6つに大別できる各国の文化のどれとも異なる特殊な文化である。
2.日本とアメリカの文化は6つの指標すべてで異なっており、アメリカの人事制度が日本の企業に合わないことが明白である。
3.自分自身の傾向は日本人の平均とは大きく離れている。

それで、M社では本社の権力主義的傾向になじめず、集団で行動することが嫌いで、リスクのある選択をして周囲を困惑させたのが分かりました。

16年前に独立して、いろいろ苦労しながら生きてきた期間の方が充実していたのも理解できました。