このところ、現場を監督する立場の人達を対象とした、人材育成の仕事依頼が増えています。
製造現場に対する要求レベルが高くなっていることと、
ベテラン作業者の退職、リーマンショック後の5年間の採用手控え、
若手作業者の退職率上昇などの要因が重なり合い、
現場力を上げなければならない状況であるのに、逆に下がる傾向にあることが背景にあります。

現場の監督者は労働安全衛生やISOといった実務面の研修は受けていますが、
ヒューマンスキルの研修は、これまで受けたことがないのが実情で、
現場力を強化するための人材育成やコミュニケーションといったスキルは我流の方がほとんどです。

こういった方達と「信頼関係の構築」「傾聴と共感の方法」「質問力」「仕事の教え方」「現場でのコーチング」などについてインタラクティブなインストラクションをすると、
初めは戸惑いを見せますが、すぐに目が輝き始めて「こういうスキルを早く知りたかった」という声が溢れてきます。

ヒューマンスキルを本当に必要としていたからです。

製造部門の不祥事を監視するのなら、ヒューマンスキルを現場の監督者に与えることの方が効果的です。