週末は名古屋と岐阜に行っていたので、読書はお休み。
本日、梅雨の晴れ間の忙しさをぬって、第四章「生と死、雨の夜のアンコンシャス・バイアス」を読了。
 
2012年2月に起こった「ジョージ・ジマーマンがトレイボン・マーチンを銃撃して死なせた事件」と、その後のジマーマンの取り調べ、不起訴、マスメディアの報道と世間の抗議活動、そしてジマーマンの起訴と無罪判決。これらの一連の出来事の中で、アンコンシャス・バイアスの影響による部分を解説し、「結果として公正さは提供されたのか?」「公正さが提供されたかどうかを知ることは可能なのか?」という質問を投げかけている。
 
我々は皆、自分の意見を持っている。しかし、その意見はどれ位たった一つである事実に近いものなのだろうか?
すぐに作り上げる自分の意見は、我々が結局見ることになるたった一つの事実に、どのくらい影響するのだろうか?
 
【感想】この本はアメリカ社会のことを題材にしているので、人種についてのアンコンシャス・バイアスのトピックが多いけれど、日本社会でもヘイトスピーチの問題や、障害を持った方への差別的言動、女性の社会進出に対する障害、パワハラやマタハラ、有名人の不倫に対する反応などなど、アンコンシャス・バイアスによるコンフリクトがたくさん見られます。
 
今日はこれくらいで良かろう。
 
第五章は「誰が力を持っている?」